2019年 9月 の投稿一覧

情報の読み書きってなんだ?

「情報リテラシー教育」は、学生に対し情報利活用能力を養成する教育のことを示しますが、具体的には、情報モラルに関する知識や態度、課題解決のために必要な情報を探索や、情報を分析評価し整理するもの、そして情報のアウトプットに関するものを対象とします。伝伝、というと、なんだか難しそうと思われるかもしれませんが、美術の領域では、デッサンすることや、デザインするという行為は、同じ語源から派生した概念であることからもわかるように、情報を整理する行為そのものだったりします。外界の刺激によって行動や意思決定に利用され、対象の理解や社会の輪郭に大きな影響を与える「情報」は、受け渡し、蓄えるという行為によって「知る」ことを実体化するという、私たちの営みに深く関わっています。しかし、この目に見えにくい「情報」は、通信技術を通じ数量的に扱う機会が増える一方で、適切な取り扱いが求められていることも事実です。

そんなことを目的に開設されている本学の情報リテラシーという科目では、アナログ/デジタルに関わらず、私たちが日々、読み書きしている「情報」について、情報の探索や取得、評価や分析、整理や編集、作成や発信などを行いながら、自らの目的のために適切に活用する実践的な機会を用意しています。

 

今年度の情報リテラシーでは、他学科の学生とグループになり、情報の収集、分析、評価をしながら、SNSなどのメディアを活用した求人広告の企画を考えることに取り組んでいます。北海道アルバイト情報社さんに協力いただき、求人情報サイトのアルキタの求人広告の作り方、読み方をレクチャーいただいた後、情報収拾のコツや、分析や編集のメソッド、そして企画やプレゼンテーションの仕方なども学びながら、企業への企画提案を行っていきます。今回は、実際の企業6社に参加していただき、それぞれの企業の魅力についてインタビューを行いました。実際に来ていただいた企業さんで来月からアルバイトを予定してた学生や、すでにアルバイト経験がある学生もいたり、会話が弾んでいました。長時間に渡り、たくさんの質問に丁寧に答えてくださる担当者の方には頭が下がります。企業研究や欲しい情報を取り出すための質問などを考えながら、実際にインタビューすることで、さらには見えてこなかった企業の魅力を収拾し、それを整理しながら、斬新な求人の企画を立てていく予定です。音楽や美術、地域社会とそれぞれの専門性が化学変化する面白い企画が上がってくることに期待したいと思います。

 

札幌市内・近郊の求人情報サイト「アルキタ」:https://www.arukita.com/

北海道・飛生の森へ

北海道白老・飛生の森を舞台に開催するアートと音楽の創作舞台、飛生芸術祭に夏休みのゼミ旅行として参加してきました。オープニングの2日間は、出店が並び、キャンプサイトには、所狭しにテントも並び、賑わいを見せます。作家さんの設営やワークショップなどのお手伝いで参加している学生や遊びに来ている学生たちもちらほらと見かけます。木造の校舎や体育館ではトークやライブが行われ、周辺の森の中のステージでも音楽を楽しむことができます。屋外には設置された作品を体験することもでき、廃校横の大きな木に吊るされたブランコや子供たちも楽しめる遊具もありと、子どもから大人まで自然や文化を楽しめるイベントとなっています。夜には大きな火を囲い、アイヌ民族伝承の歌をうたい、踊りの輪を踊り手たちと一緒につくるイベントもあり、少し霧雨も混じる天候でしたが、それもまた、参加型の芸術祭ならではの醍醐味として楽しむことができました。また来年も参加しよーっと。

飛生芸術祭 / TOBIU CAMP 2019 – 北海道・飛生の森
https://tobiu.com

様似小学校でのアートキャラバンが道新で紹介されました。

8月26日に様似町立様似小学校で行われたオオタニアートキャラバン(美術学科教職課程)の活動が、昨年に続き北海道新聞に掲載されました。
この活動は様似町アポイ岳で採掘されるかんらん岩から児童自ら日本画の岩絵具を製造、その絵具を使って様似小学校の5年生と本学の教職3年生の学生が日本画を製作する取り組みです。
完成した作品は、今後校内や町のイベントなどで展示される予定です。