2019年 8月 の投稿一覧

オオタニアートキャラバン2019 in 美唄市立中央小学校

2019 年8月21日に美唄市立中央小学校にてオオタニアートキャラバンを実施しました。本企画は美唄サテライトキャンパス運営協議会と本学美術学科教職課程の協働授業で2014年から毎年実施されてきました。今年は中央小学校4年生59名を対象に午前にスクールミュージアム(鑑賞授業)、午後からは美唄の宮島沼のマガンをテーマにしたアートワークを実施。始終児童たちの笑顔をあふれる楽しいアートな一日となりました。美術教師を目指す学生にとっても大変有意義な経験となったようです。

卒業生による日本画展「report」が開催されます。

日本画専攻を卒業した葛西由香さん(3期)・山本彩花さん(3期)・加藤愛子さん(5期)・橘つづりさん(5期)のグループ展「report」が開催されます。

葛西さんは卒業制作が話題となるなど様々なメディアにも取り上げられている話題の作家。山本さんは本学卒業後に嵯峨芸術大学大学院に進学、橘さんは本学卒業後に武蔵野美術大学大学院に進学。加藤さんは在学中からフィレンツェ賞展など道外のコンクールに入選するなどの実力派です。ぜひご高覧ください。

会期:2019年8月20日(火)~25日(日)
時間:11:00~19:00 最終日17時まで
会場:HOKUSEN GALLERY ivory
札幌市中央区南2条西2丁目
NC北専ブロックビル4F

第5回 石本正 日本画大賞展に出品します。

「第5回 石本正 日本画大賞展」に日本画専攻4年金澤優那さん、須田茉里さん、3年伊藤智美さんの日本画作品が出品されます。本展覧会は日本画家・石本正画伯の功績を顕彰し、未来への希望に満ちた学生たちの創作活動を奨励するもので、全国の日本画を修める大学30校が参加する展覧会です。

会期
2019年8月27日(火)~10月14日(月・祝)

会場
島根県浜田市立石正美術館 企画展示室・ギャラリー

開館時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで)

休館日
月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)

出品大学
札幌大谷大学・東北芸術工科大学・金沢美術工芸大学・金城大学短期大学部・筑波大学・文星芸術大学・東京藝術大学・武蔵野美術大学・多摩美術大学・女子美術大学・常葉大学・名古屋芸術大学・名古屋造形大学・成安造形大学・京都精華大学・京都造形芸術大学・嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学・京都市立芸術大学・大阪芸術大学・大阪成蹊大学・奈良芸術短期大学・倉敷芸術科学大学・尾道市立大学・広島市立大学・比治山大学短期大学部・九州産業大学・大分県立芸術文化短期大学・崇城大学・沖縄県立芸術大学(30校、順不同)

主催
芸術と文化のまちづくり事業実行委員会、浜田市立石正美術館、浜田市、浜田市教育委員会、公益財団法人浜田市教育文化振興事業団、中国新聞社

後援
山陰中央新報社、石見ケーブルビジョン、ひとまろビジョン

栗山町で動画制作ワークショップ

栗山町で、動画の制作についての町民講座を行いました。写真・映像・メディアアート専攻の学生らが参加し、初回の撮影編は、番組の企画方法から撮影まで、そして2回目は編集編として、番組構成方法から動画編集を行いました。

本専攻では、業務用の撮影機器や業界で多く使われている有料の編集ソフトなどを使っていますが、手軽に撮影編集が始められるよう、スマートフォンやタブレット、一眼レフやレコーダーなど機材選びから、

無料で使用することができ、プロクオリティの編集ができるソフトウェア『DaVinci Resolve 16』の勉強会をゼミで事前に行いながら講座を組み立てました。

YouTubeのパートナープログラム(YPP)の仕組みや投稿・配信サービスやSNSによる事例などを紹介しながら、参加された皆さんと実践的に情報発信によるメリットやデメリットについて考えてみる良い機会となりました。

 

小学生からご年配の方までバラエティに飛んだ方に参加していただき、学内ではなかなか接点の少ない年齢層の方々とも交流を持つことができた良い機会となりました。

 

 

 

石狩浜で風を食べ歩行する生命体、現る!?

 

石狩浜で風を受けるアニマリス・オルディス

札幌芸術の森美術館で開催中の「テオ・ヤンセン展」連動企画で、『風を動力源として砂浜を疾駆する「ストランドビースト」を石狩浜で見ようという』イベントがあったので、ゼミ生達と見てきました。

ストランドビーストは、テオ・ヤンセンさんが制作する「砂浜の生命体」という意味を持った彫刻作品です。ボディはPVC製のチューブで造形され、風を受けて有機的に歩行する様は、生物を思わせるほど艶めかしいものです。テオ・ヤンセンさんは、デルフト工科大学で物理学を専攻した後、画家に転身。コンピュータのスクリーン上に蠕く線状の人口生命体や絵を描くマシーンの制作などを経て、ストランドビーストは、1990年から現在まで大小いくつもの種類が制作されてきました。これらのシリーズは、風を受けて生み出される円運動を物理工学の基盤にしたオリジナルのリンク機構を用いることで、楕円形の軌跡に変換し歩行の動作を実現します。近年のビーストは、これまでのリンク機構とは異なる構造で、初期に制作された蠕く線状生命体のコンピュータアニメーション作品『Vermiculus Artramentum』を彷彿とする動きで砂浜を疾駆する個体も誕生しています。

炎天下の中、石狩浜に到着すると、北海道特有のテントを張って海水浴を楽しむ方々で賑わっていました。特設会場には、小型ストランドビースト「アニマリス・オルディス」が、帆を張った状態で風を待っていました。あいにく風速8メートル強の持続的な風が吹かなかったため、浜辺を縦横無尽に歩行する姿は見られませんでしたが、時折吹く強めの風を受け、2度ほど動いて会場はざわめきました。

芸術と科学は、極度の専門性によって分化していきましたが、イヌイットは、小さな彫刻を作ったりもするし、イグルーのような技術を使ったりもする、私もそのような存在であるとご本人が語っておられるように、ビーストは、極度に専門化してしまった分野の溝を埋め、芸術と科学が、対自然・対生命と向かい合う手立ての一つであることを改めて教えてくれるような頼もしい存在のようにも感じました。暑い砂浜に立ち続けるビーストは足の裏暑くないのかな、と思いつつ、短い北海道の暑い夏を楽しんできました。