今年も卒業制作が始まりました。各大学では、4年生になると学びの集大成ともいえる卒業論文や卒業研究に取り組みます。
芸術系・美術系大学では、4年生になると1年間をかけ卒業制作に取り組む事が一般的です。本学美術学科でも、各自のテーマを掘り下げながら1年間をかけて制作を行います。
本日の写真・映像専攻の卒業制作はTEDさながらのプレゼンテーションです。通常のプレゼンテーションはグラフや文字ばかりが多いものですが、洗練されたグラフィックや動きや色などの過度な演出がされた美術学科ならではのページで個性的なプレゼンテーションが続きます。
各専攻によって色々な進め方がありますが、研究テーマを具体的な物や形にしていく上で、現在の課題などを自分で立て、これまでの事例なども研究をしながら解決していきます。
上級学年に進むと、自分の「やりたい」だけではなく、社会の中でどのように役に立つのか、「他人事」として見過ごされていることへの「気づき」や、単なる「自分ごと」だけでは、美術が成立しないという事を踏まえながら、これまでの経験を総動員し「自分達ごと」としてデザインするべく制作し、年度末に展覧会を開きます。
今年の卒業制作展はどのようなものになるのか、楽しみです。