レポートや作品制作といった課題提出を控え、慌ただしい学期末がやってまいりました。
メディア表現領域1年生は、はじめての考え方、そして、はじめての技術と、はじめてのことづくし。「いくら頑張っても、今できることが、求めていること、求められていることに達していないことに気がついた」、「忙しくしている方が充実してていい」、なんて声も聞こえますが、作品課題は提出するだけではなく、やはり、展示されてこそ。ただ壁にかけるだけも、ピクチャーレールを使うのが美しいの?鋲が打てないコンクリ・石膏ボード製の壁面では、コンパネ製の壁面とは勝手も違います。条件の異なる壁面、作品サイズや重量によっても設置方法が異なるのです。
仕立ての良い展示やデザインとは何か、従来、展示スペースではない廊下や階段といったエリアをゼロから自分たちの課題をわかりやすく見てもらえるスペースに設えようと、展覧会のアイデンティティの制作、チラシのデザイン、展示タイトル、挨拶文やマップ、キャプション、照明などなど、様々な情報を作りながらアイデアの実装を行い、展覧会ができあがるまでを体験することで、作品課題の制作だけでは獲得できない設営スキルも修練していきます。