専攻紹介

【造形表現領域】油彩専攻

オリジナリティー溢れる
表現をめざして

油彩専攻油彩分野は美術学科の中でも学生数が多い分野です。しかし綿密な指導体制のもとで全員に目を配る様にしています。また入学時に技量差があるのは当然の事ですので、それぞれの実力に応じたきめ細かな指導を心掛けています。 目先の結果に囚われず、確かな基礎造形力を身につけた上で、自由な発想と多彩な表現ができる様に「個性を伸長する教育」を目指しています。 私達は公募展などへの出品を特に勧めていません。それは絵作りの前に習得して欲しい事が沢山あるからです。しかし力試しに挑戦する学生には、それぞれの力量や問題点に合わせたアドバイスを行なっています。 その結果、毎年多くの学生が入賞や入選を果たしています。 油彩分野では、学生を安易な枠にはめ込むような過度な教え込みはしません。その代わりに自分で考え、工夫し展開していける自立した学生を育成する為に、可能な限り時間を割いていきます。 美術系大学院へ進学を希望する者は、毎年ほぼ希望通り入学を実現させているのも油彩分野の特徴です。

【造形表現領域】日本画専攻

伝統を学び、
新しい表現世界を創造する

日本画専攻日本画は、紙や絹などの基底材に筆を使って墨や顔料を膠で接着させて描く絵画です。本分野ではその独特な日本画材について研究しながら、植物、動物、風景、人物などをテーマに制作していきます。また古典模写や素材研究としてエゾシカを使った膠の製造や様々な石から絵具を作る研究を行います。古くから伝わる伝統的な技術や新しい表現を取り入れながら自分にしか表現できない世界を日本画で創り上げていきます。

【造形表現領域】版画専攻

多様な版種と技法で表現の幅を広げる

版画専攻版画の版を制作する過程では、完成した作品をイメージしながら手探りで進めて行くような所もあります。何度も試し刷りをするなかで、新たな発見をしたり予想外の効果が表れたり、作品を仕上げる段階が楽しみにもつながります。 版画分野では、基本となる凸版(木版画)、凹版(エッチング)、平版(リトグラフ)、孔版(スクリーン版画)を学びながらその応用、例えば版の種類を組み合わせたり、いろいろな技法を研究し新しい表現方法を見つけたり、筆やペンなどの描画材料で描く作品とは違う「版」独自の表現で個性を表す事を学びます。

【造形表現領域】立体専攻

新しい造形的思考を羽ばたかせ
新たな自己表現を追求

立体専攻粘土による制作と石膏取りをはじめ、木、石、金属による実習を通し、立体制作の基礎と造形技術を習得します。身体を使い、汗をかきながらの息の長い手作業の繰り返しを経て、ものを見る力、的確な表現技術、途中で投げ出さない心構えを養います。そのうえで豊かな感覚や新しい造形的思考を膨らませ、新たな自己表現の可能性を追求して行きます。
24年度は、第87回道展において新人賞(3年)、第6回道展U21において大賞(3年)、他入賞2名(1年)など初出品での多くの受賞があり、うれしいスタートの年となりました。また学外における造形活動にも積極的に参加し、学生は多くのことは体験・吸収しています。

【メディア表現領域】メディアアート・写真映像専攻

創作の原動力は
旺盛な好奇心から

メディアアート・写真・映像専攻メディアアートコースの特徴は、映像表現を多角的に捉え、より専門的に学ぶことにあります。とりわけ写真の授業では、暗室でのワークフローを通し銀塩写真を深く理解し、デジタル写真においては撮影から出力、展示に至るまでの行程をスタジオ実習と共に体験していきます。また映像(動画像)の授業では実写によるショートムービー、アニメーション、ミュージックPVなどを制作し、更に映像と深く関わる「音響」に特化した専門科目「サウンドデザイン」を設け、3年時後期までに必要な技術を一通り身につけます。これらをベースに4年時には各自培った技術や表現に更に磨きをかけ、卒業制作へと向かいます。自身の適性がアーティストに向かうものか、職業人としてのキャリアを積むものか、どちらの方向へも向かえるよう柔軟なカリキュラムがひかれています。

【メディア表現領域】グラフィックデザイン専攻

デザイナーとして必要な表現方法と
技術を身につける

グラフィックデザイン専攻メディアデザインコースから分かれるグラフィックデザイン分野は、視覚を通して伝達するメディアについて専門的に掘り下げていく分野です。イラストレーション、広告表現、パッケージ、WEB、雑誌、編集 VI(ビジュアルアイデンティティ)、CI(コーポレートアイデンティティ)などの技術を学んだ上で、社会との関係を見据えた広い視野に立ったデザイン提案を行うことを目標としています。 土台となる「観察する力」や「発想する力」というものは、漫然と過ごしているだけでは身に付きません。これらの、技術だけでは補えない視点や、自ら発見した問題点を、どのように伝えていくかについて様々なアプローチを通して表現していくことがグラフィックデザイン分野の特色になります。

【メディア表現領域】情報デザイン専攻

目にみえない「情報」を
目にみえる「かたち」にする

%e6%83%85%e5%a0%b1%e3%83%86%e3%82%99%e3%82%b5%e3%82%99%e3%82%a4%e3%83%b3ec目には見えない「情報」に、目に見える「かたち」を与えることが、情報デザインの役割と言えます。日常の中に新しい課題を発見し、人とものの関係や人と人の関係を考えながら、「分かりやすさ」や「使いやすさ」のためのかたちを考え、デザインの力で課題を解決することに挑戦していきます。この試みは、グラフィックやプロダクトなどさまざまな分野に分断してしまったデザインの専門性を横断し、統合することで、人間の生活そのものをもっと豊かで幸せにしていくための新しい取り組みであるとも言えます。授業では、実際にいろいろな道具の使い方の観察からデザインの課題を見つけ出したり、大学の外に出てフィールドワークをする中から新しい問題を自分なりに掘り起こしたりして、デザイン提案に結びつけます。新しいものに積極的に取り組みたいみなさん、頭だけでなく身体も使ってデザインにぶつかっていきたいみなさんを歓迎します。