2019年 12月 の投稿一覧

教育実習報告会

教育実習事前事後指導という講義があります。今日はそのプログラムの中でも特に重要な「教育実習報告会」を行いました。教育実習に行った美術学科の4年生が、来年度実習にいく3年生に向けて、教育実習での詳しい内容やアドバイスなどをスライドにまとめ発表するというものです。美術学科ではアートキャラバンの活動を通して縦のつながりを大切にしてきました。常に先輩たちの行動をみながら後輩たちがいろいろなものを繋いでいく。今回の報告会も先輩たちは教育実習に対する期待や不安を後輩のためにわかりやすく話してくれました。個人的に苦労したこと、参考にして欲しいこと、対生徒との触れ合いの方法、実習日誌の対応、授業の作り方、健康面のことなど多岐にわたります。実習先も中学校、道立高校、市立高校、私立高校、美術科のある高校それぞれに学校の性質や特色が異なるのでこの報告会はとても貴重な機会となっています。今日報告してくれた中には教職課程の最終的な目標である「先生になる」を達成し、教員採用試験に合格した2名も含まれていて後輩のたちの実現可能な目標になっています。4年制となり中学校1種、高校1種を取得できるようになり6年連続で美術教師を輩出してきました。その裏づけはこうした地道な取り組みの成果であると信じながら「ONE TEAM」で進んでいきたいと思います。

日本画の裏打ち

日本画はいろいろな支持体に描くことができますが、ほとんどの作家は和紙に描く紙本か絹に描く絹本(けんぽん)を選択しています。いずれも作業工程の中で「裏打ち」を行います。紙本の場合は描く前に紙の強度を増す目的で、絹の場合は制作後に表装するために行います。本画の裏に用途に合わせた和紙を貼る「裏打ち」がずっと日本絵画を支えてきました。掛軸や巻物は繰り返し巻いたり広げたりしますが、それを繰り返すと当然和紙が弱っていきます。しかし日本絵画は本画の裏にもう一枚裏打ち紙を澱粉糊で張り付けた二層構造となっているため、古くなったり弱ったりした裏側の和紙を取り替えることでまた新しく生まれ変わります。澱粉糊は水を含むと剥がれるという可逆性をもっているため、何度も剥がし、新しい紙に張り替えることができるのです。こうして長い間、日本の絵画は大切に管理され保存されてきました。絹本の場合はこの裏打ちを施すことであらゆる表装に対応することができます。(表装とは書画を掛軸、屏風などに仕立てること)今日は、札幌にある「表具の一心堂」の柄澤光昌氏を講師にむかえ裏打ちの実習を行いました。